システム開発

事例 1 - 通信インフラ国内グローバル企業大手ドキュメント部門へのサービス

概要と背景
お互いの文化の違いや企業文化の違いを克服し、グローバルな視点からお客様への最適な解決方法を導きだし、ご満足を頂くには、コンサルティングから始まり、コンサルティングに終わる専門的サービスが必要です。
この事例は、国際化による企業提携や共同開発が、ドキュメントの制作現場にどんな大きな影響を与えるかを紹介します。
ドキュメントエンジニアリング(ドキュメント制作におけるシステム開発や効率化のためのソリューション提供)サービスは、効率化のために大きな投資をし、ドキュメントシステムを開発・運用しているグローバル企業においては、今後もさらに重要なサービスとして需要が増えていくと予想されます。
この事例では、企業提携において、独自に開発・運用されていたそれぞれの企業のドキュメント部門のドキュメント制作システム、制作フローを、お客様である国内の企業側からいかに連携したかについての事例を紹介します。
* 国内企業のSGMLベースのドキュメント制作システムは、弊社が構築しています。
お客様の課題・要望
  • 大きな投資をした現状の制作システムの運用・使用ツールから離れることは避ける
  • 作成時に双方でお互いのリンク先を単独で指定できる運用方法・仕組みが必要
  • 最終成果物の検証が単独で検証できる仕組みが必要
  • コンテンツ作成以降のプロセスがマニュアル操作ではなく自動で処理されるシステムが必要
ソリューション
  • 既存のDTD(Document Type Definition = 文書型定義)を分析・拡張し、現状の環境・プロセスを離れることなく成果物を作成できる仕組みを構築
  • 双方の文書構造に基づいた自動リンク先設定・管理方法を考案
  • 最終成果物の検証用の仮想イメージ機能を考案

コンテンツ作成後の変換、リンク作成、検証(QA)機能をすべて自動化し、サーバ上にアプリケーションとして実装数回に渡る国際会議でお互いの合意点を見出し、提携先の欧州の企業に一方的に押し流されることなく、お互いに共通の目標達成のための平等な負荷を分かち合い、国内の企業(クライアント)に満足のいく、連携システム構築の役割分担、最小限の投資計画について同意を得ることができた。
採用した技術・ツール
  • Windows Terminal Service
  • Metamorphosis: 構造化文書処理言語
  • OmniMark: 構造化文書処理言語
  • MS Visual Basic: 変換処理アプリケーションGUIユーザインタフェース作成
  • FrameMaker+SGML 構造化アプリケーションテンプレート

事例 2 - 企業向けコピー複合機 国内グローバル企業へのサービス

概要と背景
市場における優位性を拡大するため、企業はしのぎを削って、製品の機能の拡張、IT化を推進します。企業向け複合機を短期間で市場に送り出す本事例の企業も例外ではありません。
企業内でのネットワーク、LANの浸透によって、コピー複合機も既存のネットワークへの組み込み、PCを経由しての機器管理が重要な課題になってきました。
本事例の企業は、そういった時流に対応するため、機器のオンライン化を推進し、既存の印刷されたマニュアルから、HTML形式でのCD-ROMメディアや、企業内LANへ接続したPC上の機器管理システムに連動したHTML形式のマニュアルへの移行を段階的にすすめました。
最終的には、マニュアルにおける印刷物の割合は、「クイックガイド」のようなものに限定化されるでしょう。
本事例では、既存のマニュアルの制作フローから、いかにしてオンライン化に対応した制作フローへ移行したかの事例を紹介します。
お客様の課題・要望
  • 多言語における既存のデータベース運用を踏襲し、既存のコンテンツ(印刷されたマニュアル)と今後のコンテンツ(オンライン)の一元管理・共有化をしたい
  • データの汎用性のためにコンテンツは、XML形式で管理してほしい
  • 型番や仕向けの違いが多いので、これらの構成を最大限共有化し管理してほしい
  • ボタンやメニューが最後の最後まで決定しないので、これらの情報はコンテンツと別の管理をしてほしい
ソリューション
  • 既存多言語コンテンツとオンライン多言語コンテンツ管理のための汎用テキストコンテンツユニットをデータベース管理し、文書の構造と切り離す管理方法を実装
  • 既存コンテンツ(SGML)の翻訳メモリ(翻訳元言語-翻訳先言語という翻訳言語ペア)からXML形式(UTF-8)に変換するWEBベース変換サーバを開発
  • 仕向けや型番などの情報や、章(印刷されたマニュアル)やコンテンツ(オンライン)などの構成管理はデータベースで行うシステムを実装
  • あらかじめボタンやメニューなどのUI要素を「マイクロソフトスタイルガイド」に準拠して抽出し、運用ルールを決めた。データ作成をおこなう運用方法を確定して、データベースからUI要素を取り出し(MS Excel形式とXML形式)、コンテンツ翻訳とは別のワークフローを実装
採用した技術・ツール
  • Enterprise Publisher :CMS(コンテンツ管理)
  • XSLT変換:データベースからのUI翻訳 Import/Export
  • Antenna House XSL Formatter:オンラインコンテンツ校正用PDF生成
  • Tomcat Struts JSP Application Framework:変換アプリケーションサーバ
  • Delphi:データベースコンテンツからの翻訳メモリ作成のためのユーザインタフェース
  • OmniMark:XMLコンテンツから独自フォーマットのオンラインヘルプ作成のための処理
  • MS Visual C++:マニュアル(印刷物)のDTP作業ツールをより効率化するための、相互参照、自動索引などのXML対応プラグイン作成
  • JavaScript:独自フォーマットのオンラインヘルプのDynamic目次、索引

事例 3 - ドキュメントエンジニアリング

概要と背景
情報通信機器メーカーの携帯電話基地局部門では、ドキュメント制作のワークフローの改善と、既存資産の有効活用、シングルソースマルチユースの実現が必要だった。エンジニアはFrameMaker、XMLも熟知しているので、適切なXMLのテンプレートを作成し、シングルソースマルチユースを実現した。
課題
  • ライターはFrameMakerで原稿を作成。
  • お客様が他社と合弁事業を展開した際に使用した、他社のドキュメントシステムで作成済みの既存ドキュメントを新システムに乗せ換える必要がある。
  • データはXML形式で管理して、PDF、HTMLヘルプに展開する。
ソリューション
  • FrameMakerの特性を理解して、XMLのテンプレートを作成した。
  • 既存のツールを使用して、開発費を抑えた。
結論
  • FrameMakerでオーサリングを行い、XML形式で保管、PDF、HTMLヘルプ等の各種フォーマットに出力、というシングルソースマルチユースを実現できた。
  • ライターがバックグラウンドのシステムを意識せずに、画面上のプルダウンメニュー、チェックボックス、ラジオボタン等の選択で変換をおこなえるため、制作工程の効率化を実現できた。
事例
FrameMakerのユーザーである十印は、FrameMakerの特性を熟知しており、XML化のための構造化テンプレートを作成しました。構造化のためには、ドキュメントの分析、構築が必要であり、十印がマニュアル制作で培ったテクニカルライティングのノウハウを活かすことができました。
また、既存ドキュメントを新システムに乗せ換える際にも、このノウハウを生かし、スムーズに移行を行いました。
また、お客様の体制を活かしたうえで、十印の経験をアドバイスしながら、効率的なワークフローを作り上げることができました。
システムの開発には、ドキュメントシステムの専門エンジニアが携わり、一から専用システムを開発するのではなく、既存のツールを利用して開発費を押さえながらも、顧客の要望に沿うようにカスタマイズをおこないました。